簡易的なカーボンフットプリント計算方式の提案
基本的な考え方
- 主要な排出源に絞る: 電気使用量、ガス使用量、燃料使用量、廃棄物排出量など、主要な排出源に絞って計算を行います。
- 排出係数の簡略化: 排出係数は、業種や地域差などを考慮せず、一般的な平均値を使用します。
- スコープ3の簡易化: スコープ3排出量の計算は、詳細なデータ収集が難しいため、簡易的な指標(従業員数、出張回数など)に基づいて概算します。
具体的な計算方法
- スコープ1排出量
- エネルギー使用量からの排出量
- CO2排出量 (t-CO2) = (電気使用量 (kWh) × 電力排出係数 (t-CO2/kWh)) + (ガス使用量 (m3) × ガス排出係数 (t-CO2/m3)) + (石油使用量 (kl) × 石油排出係数 (t-CO2/kl))
- スコープ3排出量
従業員関連
- CO2排出量 (t-CO2) = 従業員数 × 一人当たりの年間排出量 (t-CO2/人)
- 一人当たりの年間排出量は、業種や通勤手段などを考慮して設定します。
出張
- CO2排出量 (t-CO2) = 出張回数 × 1回あたりの平均排出量 (t-CO2/回)
- 1回あたりの平均排出量は、移動距離や交通手段などを考慮して設定します。
貨物輸送
- CO2排出量 (t-CO2) = 貨物輸送量 (トンキロ) × 貨物輸送排出係数 (t-CO2/トンキロ)
廃棄物
- CO2排出量 (t-CO2) = 年間廃棄物排出量 (t) × 廃棄物排出係数 (t-CO2/t)